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フォールマン

 

長い冬が今年も明けて

木々は色づき

鳥の鳴き声

季節を越えて巡る思いは

まだ輝いてる

そろそろ目が覚めた頃ですか

僕は青い心のまま

僕は何度でも時を超えて

あなたに会いに行く

この足で

僕は何度でも巻き戻して

まだ来ない春を

ずっと待ってる

夢中になればなるほど

あなたは離れて行くけど

春の風にこの身を任せて

今日も夢をみる

そろそろ気づいた頃ですか

僕でよければどうですか?

僕は何度でも時を超えて

あなたに伝える

この歌で

僕は何度でも巻き戻して

まだ来ない春を

ずっと待ってる

ずっと待ってる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたりだけの国

小さな頃に描いてた国

砂のお城も

ガラスの靴も

僕らがつくった世界の真ん中

走った思い出

もう一度帰ってみよう

世界中どこ探したってみつからない

さあ ふたりの秘密基地

小さな恋に酔っちゃってつくりあげた

ほら ふたりだけの国

大人になってみえなくなった

世界だけれどそれでも探す

夕焼け

追いかけたトンボの背中は

まだまだ遠くて

見上げた茜色の彼方に

あるかもしれない

小さなユートピア

世界中どこ巡ったって追いつけない

さあ ふたりでどこまでも

もうすぐ恋実っちゃってつくりあげる

ほら ふたりだけの国

帰らない

もう帰れない

ふたりだけだったあの頃の世界へ

世界中どこ探したってみつからない

さあ ふたりの秘密基地

小さな恋に酔っちゃってつくりあげた

ほら ふたりだけの国

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕発あなた行き列車

「ーどこまで行けるかな?」

「ー途中で降りるかもよ。」

二人分買った切符をあなたに手渡したのさ

そう、あの時幕は上がった

期待と不安の中間、汽笛が鳴る

『僕発、あなた行き』

二人を乗せて走り出した列車で眺める景色

どうか明日もずっと続きますように

「ー楽しめてるかな?」

「ーそうね、イマイチかも。」

雲行きが怪しくなって窓を濡らした雨粒一つ

涙と重なって見える

僕からあなたへのレールの先で

知ったかぶりの土砂降り

途端に脆くなる二人の中で

臆病風が吹いた

 

終点間際の二駅前

ホームに降りてあなたは言った

「ーここまでかな。」​

『僕発、あなた行き』

二人を乗せて走り出した列車は

終点間際で僕だけ残して走ることを辞めた

人溜りのホームで

汽笛の音がする

切夏

走り出すハーモニー

君を連れてどこまでも行ける未来

もう君しか見えない

動き始めたセンチメンタル

僕にはよくお似合いのブルー

なぜか季節の変わり目だけは

君が欲しくなる

待ちくたびれた海開きの日

入道雲が誇らし気に

空の青さと手を繋ぐから

僕は切なくなった

蝉たちの歌声を浴びて熱くなる星

陽炎が揺らいで視界がぼやけてゆく

涙をごまかして笑った

跳ね上がるハートに

夢を乗せて走り出す

甘い、苦い噛み締めたらもう夏の味

動き出すハーモニー

君を連れてどこまでも行ける未来

もう君しか見えない

​汗の匂いとがむしゃらな恋

かき混ぜて反射するプール

今は無敵な夏の魔法で

君も僕のもの

最高気温を更新した

星の下、君の隣

もっとあつくなる僕のハートに

​この夏と君を乗せて走り出す

跳ね上がるハートに

君を乗せて走り出す

甘い、苦い噛み締めたらもう

夏が終わる

このまま

​君だけを

泣いてばかりの君をみてると

僕は随分マシな方だな

外の天気は今日も晴れてる

カーテン越しの風が涼しかった

全部忘れて楽しいこと 

午後のひと時考えたけど

僕の胸の中には

いつでも君が笑ってるから

僕はこんなに

笑えているのかも

晴れたばかりの空をみてると

眩しいように君も輝けるはずだよ

全部忘れて歌を歌おう

雨上がりの日約束しよう

雲の向こう側には

いつも光が待っているから

今日はこんなに

清々しいんだろう

君の向こう側にも

きっと光が待っているから

今日は一緒に笑えるかもね

僕の光は誰かのために

綺麗事だけれど

僕の胸の中には

いつでも君が笑ってるから

僕はこんなに

笑えているんだよ

君の向こう側にも

きっと光が待っているから

​君の光が輝きますように

 夢の中だけ

あなたの声が聞こえた

いつもの夢を見ていた

虚ろな目をこじ開けて

目覚ましを止めたよ

泣いていたんだ 今までの僕

最低だよなあなたたはもう

『忘れたよ』って

「思い出せるのは夢の中だけ」

そう言って自分殺した

普通に話せるのは夢の中だけなの?

今夜も月は綺麗だ

気を紛らわすけど

夜の静寂は笑顔の

あなたを誘うから

思い焦がれては夢を見て

また微かな脈を探した

きつく閉ざしてた感情も蘇るよ

もうその気がないのなら

せめて笑ってよ

そしたら同じ顔して言ってやるんだ

「僕だって忘れたよ」って

「思い出せるのは夢の中だけ」

そう言って自分殺した

必死に探してたあなたの心

掴めそうで届かなかった

夢から醒めたら

あなたはもういないんだ

​いないんだ

サニー

『雨だよ』

一雫掴まえて手のひらの温もりを思い出す

「晴れたよ」

独り言呟いて

あなたの事をまた考えた雨上がり

「平気よ、私もう泣かないから」

その場しのぎの雨宿りしても

「無理だよ」

雨足が強くなる

容赦ない角度で私を襲う

まだあなたの横顔が

水面に映る気がするのはなぜ?

もうあなたは傘を刺してくれないから

雨に濡れて

サニー

サニー

晴れてよ

あなたといた時間はまだここにある

サニー

サニー

答えてよ

私と見た景色をまだ覚えてる?

もうすっかり虹がかかった頃かな?

気持ちだけ晴れない私をどうか連れてって

できるのなら

何もなかったあの日の空の下

二人が出会う前の晴れの日

この思いを空に打ち上げて

大きな虹が描けたのならば

もうあなたの傘は要らないかな?

風が吹いて教えてくれた

サニー

サニー

晴れてもあなたの事まだ好きだよ

わかってる

サニー

サニー

答えてよ

私はもうダメかもしれない

忘れた頃にすらすらと

水面を照らす光が一つ

あなたの代わりが務まるまで

私は… 

『雨だよ』

一雫掴まえて

手のひらの温もりはもういない

「晴れたよ」

独り言呟いて

​空にかかる大きな虹を見つめてる

ちょうちょ

あぁ 人間世界にも

だんだん 飽きてきたなぁ

「僕はどうして息をして

いるんだろうな... 」

って ふと思っても

逃れられない身の運命

一度きりの 馬鹿なお願い事

生まれ変われるなら

人なんて やめてやる

あぁ ちょうちょになって

蜜の甘い香りを探すんだ

本能に任せて

あぁ 情緒不安定

密度の濃い時間が 欲しいんだ

僕の好きにさせてよ

ろくでなしと悟った 午後のこと

窓の外 ゆらゆら ちょうちょさん

「ひとでなし!」

罵る君の声が聞こえた​

あぁ もうやってらんねぇよ​

​僕にもできること

探して 見つけて やるだけ

​それでいいでしょう?

忘れてしまえたら

忘れてしまえたら

悲しいことは一つも無いはずだろう

川沿いに続く小道は

始まりの日と繋がってて

懐かしい顔が眼に浮かぶ

羽のちぎれた蝶の様に

ただ「生きてる」だけの毎日を

「希望」に変えてくれた君は

僕を羽ばたかす翼だった

重なる二つのハミングに

頬が染まる夕暮れ時

同じ歩幅で刻まれた

景色がただ続いてた

忘れてしまえたら

思い出すことも出来ないから

儚い気持ちで

胸を焦がすこともなくなるだろう

ベランダの花が枯れた日も

風邪を拗らせていた日も

変わらない笑顔見せた君の

霞んでく心が見えなかった

背中合わせの悲しみに

息が詰まる静かな夜

当てのない答え合わせを

何度もただ繰り返した

忘れてしまえたら

期待することもできないから

はぐれた気持ちに

惑わされることも無くなるだろう

冷たい雨に呑み込まれた

止まらない涙が

今でも身体中に染み込んで離れない

​忘れてしまえたら

立ち止まらず生きてみせるから

叶わない気持ちも

受け入れて前を向いて行くよ

でも忘れてしまえたら

二度と会うことも出来ないから

かけがえのない君が

何よりも大事だったことは

​いつまでも忘れないよ

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